ファシリテーターとWSデザイン(午後の部)
前回ブログの続き。
午前の部では、ワークショップデザインとファシリテータとは何たるかを学び、午後からは実戦篇。
参加者を3チームに分け、1チームがワークショップを企画し、2チームがそのワークショップに参加する。これを各チームが企画することで、トータル3つのミニワークショップが実施される。
初めてワークショップデザインを意識して企画してみた
うちのチームでは、アイスブレイク形のワークショップをデザイン。
今回は時間制約として40分で終わらせること。
午前の講義で、「ワークショップの目的が大事」と言われながらも、時間内に終わらせることを意識してタイムスケジュールばかりが気になる。
この辺りは、社会人として、成果を出すことよりも、形になっていることの方が評価が落ちにくいからなんじゃないかなと。形になっていると、成果が微妙でも「今回は仕方がなかったね」って言ってもらえる事が多いと思う。この辺り、ワークショップっていう今までにあまりなかったやり方を業務でしたいのであれば、見直さないといけない意識だとおもう。
で、実際に始めてみる。アイスブレイクはチーム対戦的な物だったのですが、参加者から
「こんなことしていいのですか?」 (←若干ゲーム性を崩壊させるような質問)
と言われる。
「大人として、常識の範囲で考えてください」
と答える。
アイスブレイクのミニワークショップ自体は恙無く終わったのですが、先生から
なんで「大人として、常識の範囲で」って制約を後付けしたの?
とのご指摘が。
自由な発想で創造性高く行くワークショップでは、参加者の同意よりもルール(アライアンス)が重要とのこと。痛感しました。
ワークショップを観察する
次は、別チームが企画したミニワークショップには直接参加せず、その様子を外から観察する。
すると
- チーム内で意見を出す人、肯定する人、黙々と作業する人など、その人で参加の仕方に色が出る
- 10分間の作業があると、最初の5分と後の5分で作業内容が全然違う
- ファシリテーターのコメントでチームの動きが大きく変わってしまう
今まで、ワークショップに参加者として参加するばかりだったので、こんなことに気がつかなかった。特にファシリテータのコメントで動きが変わってしまうのは、本当に印象深く、自分の振る舞いがワークショップに大きく影響してしまうのだと痛感。
後、10分間のワークでも、最初の5分と後の5分で内容が違う。でもワークショップを自分が企画していた時、単純に作業として10分でできるやろ!って勢いで時間割を決めてしまっていた。参加者が与えられた10分でどのように振る舞うのか、考えて時間割を決めないといけないなと。それによって、ワークショップも学校の時間割みたいになるのではなく、一つのストーリーになって行くのだと思う。
ワークショップに参加する
最後のミニワークショップ。ここは、やっと参加。いつものフィールドに戻ってきた感。
ただ、今回一つのチームで一つのゴールを目指してワークをした。
私自身がものすごーーーーーーーーく負けず嫌い。
今回初めて1つのチームでワークをすると、いつもよりすごく穏やかな気持ちで参加できていた。
※UX KANSAI連続セミナーに受講者として参加していたとき、他のチームに負けられない!という意識をすごく持って、自分ひとりギスギスしていた。と感じました。
競争性があった方が、成果物が良くなることもあるとおもうが、(もちろん人数制約はあるが)1チームワークショップもありだなーと思いました。
後、UX KANSAIのメンバーのワークショップでの能力が高い。実はUX KANSAIのメンバーと一緒にワークショップを行なうのは初めてでした。すごかった。
最後に
今回のセミナーを企画してくださった方がた、ほんとうにありがとうございました。自分のいままで意識してなかった、筋肉の全くついていない部分に気づかされる一日を過ごすことができました。
山岸先生も大阪まで来て頂き、貴重なお話ありがとうございました!本当に社会人として考えることができる一日を過ごすことができました。
※今回ワークショップに集中しすぎて唯一の写真がこちらです。セミナーの内容には全く関係ありません。