UX KANSAI 2017 UX概論

UX KANSAI 2016に引き続き、UX KANSAI2017のUX概論に参加してきました。

しかも、今回は、なんと昨年受講者として、ライトニングトークしてきました。

 

本日のスケジュールは以下。

13:00〜 講義(前半)

14:00〜 講義(後半)

15:00〜 2016年度受講者によるライトニングトーク(3人)

16:00〜 懇親会

17:00〜 お疲れ様会

 

■講義

2016年度の時と変わらず、浅野先生のズバッと色々なお話を伺いました。一年前に受講したUX概論と比較すると、話の内容が結構変わっていて、この辺りは社会の状況が激変しているのに対応しているのだろうと。たくさんのお話を伺いましたが、気になったポイントをいくつか。

 

  1. いつのまにか、AmazonGoogleがトップ企業になっていた
    ビジネスモデルが、プロダクトからプラットフォームを持つことに変わっていた。UberAirbnbも自前の車やホテルは持っていない。そういったものを持っている中小企業を使っている。メーカーが勝ち残るには、プロダクトを作るのではなくプラットフォームを作らないといけないとのこと。
    この話、去年も少し浅野先生からお話がありました。プラットフォームを持つ企業はユーザが離れない。プラットフォーム=企業の強みになるよなと改めて痛感。逆に、自分がスタートアップ企業なのであれば、プラットフォームを作るのではなく、今あるプラットフォームを利用するという考えで、スピード感を優先しないといけないことも痛感。業務で対応するならどうする?自分の会社の強みは?考えないとって思います。
  2. これから収入は減っていき、固定費をみんな減らそうとする
    今回は先生から、IoTやAIのお話が多かった。今ある仕事は、AIにとって変わられる。よく聞く話ですが、ここで、さらに、その結果仕事をシェアすることで、みんなの収入が減る。となると、可処分所得や、生活の固定費を減らす必要がある。そこにビジネスチャンスがあると。今ある仕事がAIにとって変わられることはわかっていたが、そこから、生活の固定費を減らす必要が出てくるという気づきは全く持てていませんでした。
  3. 馬車のむちと車の登場
    みんな早い馬車が欲しい。そこで、馬車メーカーは、馬をたくさん馬車につなげるために、たくさんの馬を上手に叩けるムチの開発を頑張っていた。完成した時には車ができていた。
    これって本当に難しいと思う。今自分がHCDをやって見つかる答えってきっと「早い馬車が欲しい」で止まってしまうのではないかという危険性。さらに、車という新しい技術による解決の選択肢が持てていない点。自分が今のままでは、本当に時代に取り残されると痛感しました。
  4. 音声認識は日本では流行らない
    改めて日本の異常な市場環境(ガラパゴス)を認識。中国ではすでにTVで、チャンネル数が多すぎて、音声指示でしか、見たいチャンネルを選べないような状態で、音声認識が使われているらしい。日本市場を見てるだけではダメだなと。
  5. CUIGUIとNUI
    インターフェースの進化の過程。昔はコマンド入力しかできなかったCUI。画面操作ができるGUI。人の体の操作がNUI。と勘違いしていました。KinectWiiのリモコン操作は、NUIではなくGUI。人の行動を検知し、それを勝手に入力と判断し、人の期待にこたえるのがNUIなんだと認識しました。これを見ると今あるウェアラブル端末をそのまま使うだけは微妙だと思います。

 

■ライトニングトーク

実はライトニングトークなるものは初めて。何を話せば良いのか結構悩みました。資料を何度もUX KANSAI運営メンバーにチェックしてもらい、なんとか今日発表まで漕ぎ着きました。
UX KANSAI 2016を受ける前と受けたあとで、自分がどのように変わったのか、少しだけお話させて頂きました。まだまだこれから自分を変えて行かないといけないと痛感した1年でした。

 

■まとめ

今年もUX KANSAI2017にはなんらかの形で参加していきたいと思います。自分がこれからどういう形の技術者というかエンジニアというかデザイナーというかそんなものになっていくのかはまだ明確な目標として描けていませんが、ここに来ることはそれを決めていく上でプラスになると思うので、これからもよろしくお願いします。

 

 

最後に。今回ライトニングトークで、運営の方々と行動を共にしましたが、セミナーを実施するのにこれだけの前準備が必要なのだということを痛感しました。今更ですが、昨年は、本当にありがとうございました。

 

※写真は撮りたかったですが、自分が発表する立場だったので、0枚です。

UX KANSAI 2016 #09 ストーリーボーディングとprott

今回2017年1月15日にUX KANASAI主催のセミナーに参加。

 

いつもは即日ブログを書いていますが、今回は、諸々の事情により1週間かかりました。別に夏休みの宿題と同じような気分になったりはして・・・ました。ちょっと。 やっぱりすぐに書くのがいいと思います。

 

全10回のセミナーで、今回が9回目。残すは一回。

この一年で自分がUX脳になれたとは思えず普段の実務ではモヤモヤすることが多いのですが、モヤモヤできるようになっただけ良しとして、来年度以降も勉強を続けようと思います。

 

今回のセミナーの流れ。

  • 13:00〜 講義
  • 13:15〜 ストーリーボードの作成
  • 14:00〜 ワイヤーフレームの作成
  • 15:00〜 ウォークスルー評価
  • 15:30〜 ブレスト
  • 16:00〜 UIの修正
  • 16:30〜 遷移図の作成
  • 17:00〜 prottへの移植
  • 18:00  終了

 

■講義

前回8回ではアクティングアウトを実施したが、これを企業でやっても意味がないことが多いらしい。そもそもアクティングアウトのような寸劇を行う文化がなかったり、恥ずかしがってふざけてしまうため。

そのためペーパープロトタイピングの答えとして、

  1. 思考発話法
    ユーザー役の人がプロトタイプを操作しながら、その時思っていることを口にして、観察者はそれを記録していく。
  2. オズの魔法使い
    人工物を裏で操作する人がいて、操作をしてみることで、人工物と、ユーザー・環境の関連性が見える
  3. ストーリーボーディング
    アクティビティシナリオと、画面を並べて、ウォークスルーすることで、ユーザーの文脈的な行動とインターフェースの関係が見れる

があるとのこと。

今回のセミナーではこの中でも、企業向きなストーリーボードを実施した。ちなみに企業でやるときには、この作成したストーリーボードを、一週間ぐらい、みんなが見れる場所に貼っておくと有効らしい。

ここで先生から、鋭いアドバイスが・・・

「リフレーミングが大事。またリフレーミングする際、自分の業界では”これはできない”という様な自分の考えに縛られてアイディアが狭くなる。本当にそのアイディアが守るべき法律、コンプライアンスに縛られていることはほとんどない。」

まさにおっしゃる通りです。普段の実務でも、「これはできないよな」という自分の枠で答えを出して妥協策を出していることが多々あるなと・・・

 

■ストーリーボードの作成

ストーリーボードはそもそもこの様なもの。

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そして先生からの注意事項

  1. スマホを操作しているイラストは描かない。
  2. 構造化シナリオで作成したアクティビティシナリオから粒度を上げて書いていくこと。
  3. 作業手順ではなく、ユーザーの考えていることを入れて書くこと。

 

この中の二つ目の粒度について。

今回の年間を通してのセミナーで

  1. カスタマージャーニーマップ、ペルソナ、脳内マップの作成
  2. 上位下位分析と、ペルソナの清書
  3. サービスの大枠を決めて、バリューシナリオ、アクティビティシナリオの作成
  4. インタラクションシナリオの作成
  5. 簡易ストーリーボードの作成
  6. ワイヤーフレームの作成
  7. ペーパープロトタイプの作成と、アクティングアウト(オズの魔法使い

と、ユーザーの感情を表現するカスタマージャーニーマップやアクティビティシナリオと、サービスやビジネスを表現するインタラクションシナリオ、そしてまたユーザーの感情を表現する簡易ストーリーボード、もう一度戻ってペーパープロトタイプの作成とユーザーとインタラクションを交互に繰り返してきている。

こういった、ソフトウェア開発の世界で言うところの設計と実装をスパイラルで繰り返しながら粒度を細かくしていかないといけないのだと理解した。

最近は、設計→実装→検証のウォーターフォールモデルの開発よりもアジャイルであったりスパイラル開発が主流だし、粒度を細かくしていかないと、いつまでも自分たちの頭の中にだけあるモヤっとしたアイディアだけになるのだろう。

 

チームでは、イラストを描くメンバー、シナリオを書くメンバーに分かれて作業をしていった。

私はシナリオを作成していたがここでも先生から鋭い質問が。

「自分たちのサービスに都合のいいシナリオを書いてしまっていないか?本当にペルソナはそういったシナリオの感情、行動を行うのか?」

これは、本当に難しいと思った。自分たちが考えているサービスは、自信がないながらにも売れるものであってほしいと言う願望がどうしてもあるから、都合のいいシナリオを書いてしまう。またペルソナの価値観ではなく自分の価値観でシナリオを書いてしまうことも。

 

だから、アクティングアウトや、次回のセミナーで予定されているサービスサファリで、客観視した評価が必要なのだと思う。

 

ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームは本当に画面を作っていくだけ。ここは得意。しかも前回のセミナーで作成した画面が優秀で、新しく作ることもなかったので、この時間でもう一度シナリオの粒度を上げるために加筆修正していった。

こう言う作業をしていると、自分が画面設計に興味がなくなって、ユーザーがどのように行動するのかの方が興味があるようになっていっているなと。これが技術者としていい傾向なのか微妙ですが・・・

で、結果的にできた、ストーリーボードと、ワイヤーフレームは以下の感じ。結構な大作?になった。(iPhoneのパノラマ機能で撮影しました)

 

一番上に、ペルソナとバリューシナリオ。

その下に左から右に向かって時間軸が進んでいくストーリーボード

そしてその下に、各ストーリーボードに対する画面プロト。

こうすると、確かにその画面がいけているのかどうか判断できるようになった。

これを自分の仕事でもやっていけたら、共通認識を持てるのだろうなと思う。

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■ウォークスルー評価

他のチームの人に上のストーリーボードを見ながら実際に画面を触るふりをしてもらい、評価を行う。

評価する人は、ユーザビリティではなく、UX(ユーザー体験)を見る。

これはユーザビリティを評価するのであれば、実際の環境で、実際のモノ(iPhoneの実物画面や、実物の重さなど)で評価しなければ意味がないとのこと。

また同時に評価する人は思考発話法で、自分の考えを口に出していく。これは、UX KYOTO中級ワークショップを受講した時にも思ったが、開発者がやるのに非常に有効だと思う。

思考発話法を行う時は、「何を自分は感じるだろうか?」と言う意識を持って評価するようになるため、何気無い自分の動きも発信することができると思う。

 

■遷移図の作成

これは、画面遷移を作成し、アクティビティシナリオに照らし合わせながら評価をしていく。

画面を作っている時に、画面遷移もなんとなくは頭にあると思っていたけど、同じチーム内でも、イメージしている画面遷移が違っていたのは面白かった。

と言うことは普段自分が作る画面の遷移も、きっと不自然なことがあるのだろうと思う。

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■Prottへの移植

会社でも使いたいと思いながら、クラウドに書いた物をアップロードしないといけないことから、使用をためらってしまうPrott。

UX KYOTOでの経験もあり、今回は事前のプロジェクト作成などもスムーズにできた。

※先生のパワーポイントの資料に、UX KYOTO中級ワークショップの時の私が映ってた。地味に先生の心遣い(たまたま?)をありがたく頂戴いたします。

■まとめ

いよいよ次回が1年通して受講してきたUX KANSAI2016も最終回。

浅野先生が常々、漢方薬のようにじっくりと効いてくるものというお話もあり、この一年でUXD、HCDは任せろ!なんて言えるようになってはいないですが、次回だけは、そのつもりで今回考えたサービスをプレゼンして、一年を反省できるようになればいいなと思います。

 

さて、準備頑張ろう!

(Bチームの皆様、頑張りましょう)

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UX KANSAI 2016 #08 ペーパープロトタイピング

本日もUX KANSAI2016に参加。今回で早8回目。浅野先生とお会いするのも、UX KYOTO 中級ワークショップから数えて10回になりました。

 

本日のワークショップの内容は以下の通り。

 

13:00〜 講義(ペーパープロトタイピング)

13:30〜 画面設計(詳細ワイヤーフレーム

15:00〜 アクティングアウト用背景資料の作成

15:30〜 アクティングアウト立ちげいこ

16:30〜 アクティングアウトとフィードバック

 

 

■講義(ペーパープロトタイピング)

  • プロトタイプとプロトタイピング
    プロトタイプとは、早い段階で、ダンボールで作ったモックアップや、画面の手書きイメージと、そのストーリをどんどんと作っていくこと。プロトタイピングはそれを評価すること。
    ここで注意が、パソコンで、綺麗なプロトタイプは作らないこと!!
    人は、そこそこ綺麗にできているものを見ると、それで満足してしまう。ある程度はラフになっていると、その画面構成の本質に気づける。
    これはその通りだと思う。パソコンで作られていると、綺麗にできていれば、それでOKに感じてしまうし、逆にパソコンで作っているのに、線の高さがずれていたりすると、とっても気になってしまう。
  • スマホアプリが、昔のツリー構造からUXフローによるインターフェース設計に変わった理由
    前回のセミナーで、先生から、昔のWEBサイトは、図書館学にあるような、ツリー構造がベースとなっていたが、今は、人が使う順番でIAされているとのこと。
    この理由が先生からお話があった。

    「ツリー構造は、ユーザーがその構造を全て理解していれば、非常に強力になる。昔は、機能が単純だったため、ユーザーは用意にその構造を理解していたため、ツリー構造で問題なかった。ただ今は高機能・多機能になっているため、ユーザーはその構造を把握仕切れない。よって、ユーザーの手順でインターフェース設計をしないといけない」

    なるほど。すごく納得です。何故ツリー構造が淘汰されていったのか、すごく納得できました。
  • アクティングアウトとオズの魔法使い
    アクティングアウトは、企業では難しい。恥ずかしがってしまうから。とのこと。もちろんそうだと思うのですが、個人的にはもう一つ関西人には理由がある気がします。
    「笑いを取りに行ってしまう」
    後ほど詳しくアクティングアウト実施の時のことを書きますが、各チームがどこかで笑いを取りに行ってしまっていたと思います。本来、各チームが考えているサービスには、笑顔はあったとしても、吉本新喜劇的な笑いはおそらくどこもないはず。
    恥ずかしくて笑いを取りに行ってしまうケースもあると思いますが、人前で何かするときに、笑いを取らないといけないというなんか、一種の強迫観念が関西人にはあるのではないかと感じました。
  • これからはデジタルが登場しないサービスはありえない
    今回のセミナーでは、しまなみ街道で、提供できるサービスを考えていました。特に旅に関する方向で考えていると、デジタルが登場する場面があまり出てこないストーリーを作っていました。が、先生からこのお言葉が。確かに。奥さんからよく怒られるぐらいスマホ中毒の私は、旅行中もことあるごとにスマホを取り出している。歩いて信号で止まれば、ほぼ間違いなくスマホをチラ見する。なのに考えている旅にはあまりスマホが出てこない。
    このご指摘をいただいてから、ストーリーにもう少しデジタルが登場できないのか、考えてみましたが、なかなか思いつかず。

 

■画面設計(詳細ワイヤーフレーム

これは、もう画面を作るだけ。ここら辺は得意。

UX KYOTO中級ワークショップでも同じように作成したのですが、その時も、今回も、チームのメンバーは、自分のスマホを取り出し、よく使うアプリの画面を参考にしていた。やっぱり、新しい画面構成は考えずに、AppleGoogleのデザインガイドラインにある程度従って画面を作っていくのが正解なんだと思う。

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■アクティングアウト用背景資料の作成

今回は、UX KYOTOの反省を踏まえて、アクティングアウトの準備をしようと・・・しようとしていたのですが、あまり時間が確保できず、背景用資料だけ作るのが精一杯でした。

でも、この背景用資料があったおかげか、この作業は、かなり早く終わらせることができた。

このような作業は、UXというより、社会人としての一般業務スキルな気もする。

 

■アクティングアウトとフィードバック

今回も全チームで最初に、アクティングアウトをやる。私はナレーション役。直前に浅野先生より

「アクティングアウトは、ナレーションが進行や状況説明をし、役者が自分の状況を離さないようにした方が良い」

とのコメントをいただき、ならばと役者のセリフを遮る形でナレーションを入れたりしながら進めました。

先生や、セミナー参加者からのコメント

  • 本当に7億円稼げるの?
  • 今回のサービスは、家族旅行だけではなく、ビジネス利用とか、そう行ったシーンも考えるべきでは?
  • デジタルがない。あとスマホ・アプリで考えるのが正しいの?
  • フレーミングがない

収益については、正直丼勘定で、7億円いくだろうと。というか、今日は一度も考えることがありませんでした。ビジネスが大事なのに・・・反省。

デジタルがないのは、わかっちゃいたけど、どうにもなりませんでした・・・これは次回までの宿題。

フレーミングがない。以前からリフレーミングのコツというか、きっかけが見つけれていない。

でも、先生より「仕事ができる環境が整えてあるのはいいよね」とのコメントが。これ考えついたの私で、なんか嬉しかったです。

 

■懇親会、その他で思ったこと

フレーミングは、UXDの肝だと考えています。逆にリフレーミングがなければそれは、単なるHCDになって、当たり前品質を確保するとか、改善活動や、手戻りを減らす、効率的に開発すると行った効果だけになってしまうと思っています。(私の個人的な認識です。誤っていたら申し訳ありません)

 

今回古民家を家族で貸し切り、1週間の滞在旅行を行うという、サービスを考えていたのですが、「普通に考えて、お父さん、一週間も仕事休めないよね→最近フリーという働き方や在宅勤務もあるなら旅先で仕事もできればいい」という発想で、仕事をするという、フレーミングの範疇で出てきたアイディアでした。

 

でも、懇親会で話していた時に、「しまなみ街道って、本当にコンビニも、何もないよね」っていうところで、「あれっ?何もないのって、おそらく家族旅行とかだと不便に感じてしまうところだけど・・・何もないのが魅力に感じることってないのか?→仕事の合宿所とかなら、何もないところの方が集中できていい?むしろ携帯も圏外ぐらいがいい?」って気づきました。

 

今回のセミナーで「最悪の旅」でリフレーミングをしたんですが、その時はペルソナの問題点でリフレーミングしていました。でも、しまなみ街道という場所のビジネス側面の「最悪なところ」でリフレーミングしてみるのもアリなんだなと思いました。

 

なんか自分でリフレーミングを初めて思いつけたと思っているので、これからもリフレーミングのトレーニングしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

UX KANSAI #07 アクティングアウト

本日もUX KANSAIに参加。

 

スピード命でブログ書きます。

※と思ったら、普段使わないMacBookAirの電源ケーブルが見つからず、起動できずに12時から書き始め・・・

 

本日のセミナーのスケジュール

13:00〜13:15 講義

13:15〜14:30 インタラクションシナリオの作成

14:00〜15:30 簡易ストーリーボードの作成

15:30〜16:30 ワイヤーフレームの作成

16:30〜17:00 講義

17:00〜18:00 アクティングアウトの準備

18:30〜 懇親会

 

◆講義

・UXの対象って何?デザイナー、エンジニアなり、サービスを考える人は、誰のことを思えばいい?→ステークホルダー全員が幸せになること。

この考え方は、すごくスッと飲み込むことができました。

私自身は、医療機器の商品開発を生業としていて、運よくHCDやUXという考え方を学ぶ機会を得て今に来ています。その中で、HCDやUXの対象は、基本的に直接商品を購入し、利用する「ユーザー」のことにフォーカスした説明がなされていました。その中で、これまで「製造ラインで働いている人」「商品が故障した時に、修理訪問するサービスマン」のための機能は、ある意味無視してしまっていたと・・・(ただ、メーカーとして、最優先がユーザーであることは間違いないとも思うのですが)

ユーザー、製造ラインで働く人、サービスマン、営業などのUXを全てをまとめて一つのモノを作り、体験を与えることは非常に難しいと思うのですが、この取り組みが、製造業におけるUXの特徴になるのかなと思いました。

 

・尊敬される企業になること

浅野先生から「君たちの企業は、社会から尊敬されている?」とのスパイスの効いた質問が。

今は、どの国のどのメーカーでも同じようなものが作られる。(これは全回セミナーでもコモデティ化という言葉で登場)その中で選ばれるには尊敬されないといけないとのこと。

自分の勤めている会社が社会から尊敬されているのか、きっと軽蔑はされていない。はず。ただ、軽蔑されるようなコンプライアンス違反をするようなことはないように意識していましたが、社会から尊敬される会社になれるように、意識して積極的に働いていたかといえばNo。

 

・デジタルとリアルの継ぎ目なしに価値を提供する

WEBだけで何かを提供するのはもう限界とのことであった。IoT 、M2Mと言われるような、モノとのつながりが大事とのこと。

考えようによっては、ヒトというモノは、スマホを持つことで、常にインターネットに接続された状態になっている。これだけで、世界は大きく変わったと思う。

なら、身の回りのものがすべてインターネットにつながったら?その時に何を起こすことができるのか、考えれるエンジニアにならないといけないんだと再認識。

 

・既存ビジネスにUXを持ち込むな!!

今会社が儲けを出している既存ビジネスに無理にUXを持ち込む必要はない。ただ、新規ビジネスでUXDを実践していき、儲けの比率を少しづつ変化させていくべきとのこと。

今の仕事にどうやったらUXDできるのか、なんて浅野先生に言わせれば無駄な努力をしているのですが、やっぱりそうですよね・・・ただ、UXDやHCDを知った今、ただただ上司・先輩の言うこと聞いて商品開発するようなタイプではないので、無い頭握り潰しながら、頑張ってみます。

 

 

◆インタラクションシナリオの作成

前回のセミナーで作成したアクティビティシナリオから、インタラクションシナリオを作成する。

今回は、都合で一人が参加できなかったので、私が二人分を作成。なんとか時間内に作成自体は終わった。質は置いておいて、こういったことを考えるスピードはかなり上がってきたと思う。

 

インタラクションシナリオを作りながら悩んだことリスト

  • 今回のサービスは、旅行で、タッチポイントが、「スマホアプリ」以外にもポスター、受付の人などいろいろあって、インタラクションシナリオの粒度をうまく表現できない→スマホとかのアプリ以外を考える力がないことを実感。
  • インタラクションシナリオにユーザーの思いをうまく入れることができず、ただ淡々と作業する様子を書いてしまう。

まだまだ「パソコン、タブレットのアプリで実現する!」っていうプロダクトアウトな頭から脱却できていないからだなーと思いました。これだけは、特効薬はないという浅野先生の言葉の通り、意識し続けないと。

以下作成したインタラクションシナリオ。

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◆簡易ストーリーボードの作成&ワイヤーフレーム作成

浅野先生から、「絵心がないから」という言葉は禁止との。自慢ではないのですが、中学時代はそこそこ優秀だった私ですが、美術で1度だけ通知表で3をとったことが、自分のコンプレックスというか、なんというか・・・逆に12歳からのコンプレックスだったので、今更感があって、UX KYOTOで、自分のヘッタクソな絵でも議論できるんだってことを体感してからは、あまり気にせず書くようになりました。

 

作成したのが以下のシナリオ。

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うちのチームはペースが速かったのか、いろんなチームの人が見に来てくれていました。

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で、ここまで、私がいたBチームのサービスに関する議論って、浅野先生からのコメントを頂いていただけで、他のチームの方やUX KANSAIの方々とできなかったのですが、この簡易ストーリーボードがあると、

「淡々としているサービス」

「もう一度しまなみ街道に来たいと思えるサービスでない」

「食事はどうするの?」

「奥さん、本当にハッピーになれるの?」

など、いろいろな意見を頂けました。簡易ストーリーボードの効果はこういうコメントをもらえるところにあるのだと感じるとともに、一部追加。

 

先生からは「起承転結がない」とのコメントもいただきました。

このあたり、最初から何回も登場しますが、未だに頭がユーザーの体験や感情に向けていないのだと再認識。

 

で、次は得意なスマホアプリの画面プロトの作成。

UX KYOTOに参加した時、どんな機能がいるのかを、うまく意思統一できずに作成したことから、手戻りが多かったので、今回は、まずどんなアプリを作るのか最初に決め打ちできた。このあたりは、ワークショップ技術が向上してきていると感じた。

このワイヤーフレームの出来については、次回12月のセミナーで評価されるのだろう。

 

◆講義(アクティングアウト)

パワーポイントや、寸劇で、サービスを実演する。これを聴衆からフィードバックをもらったり、自己反省を促す。

いろいろな方法がある中、業務でも似たようなことはしている。なので、このアクティングアウトという手法は、技術として、自分が習得したいと思っている。

 

◆アクティングアウト準備

次回セミナーでは初っ端からアクティングアウトの発表とのこと。

以前UX KYOTOでは、準備時間が不十分で、アクティングアウト自体が消化不良だった。

今回はこれに向けて念入りに準備したいと思う。

 

◆セミナーを通じて

今回のセミナーで、UX KYOTO中級ワークショップで「お金になること」「ユーザーの体験に目が向いていること」が、全くできていないと思いながら、同時に最初からそれを知ってたら自分にもできるだろうと正直楽観視というか、舐めた考えをしていたのだと・・・今日は、改めて自分の引き出しの無さに、悔しい悶々とした思いをしてセミナーを終わりました。

次回アクティングアウトまで時間をもらうことができたので、許す限り、もう一度今回考えているサービスについて、何か魅力として不足しているのか、考え直したいと思います。

 

 

 

 

 

UX KANSAI #06 構造化シナリオ法

本日はUX KANSAI #06 構造化シナリオ法のセミナーに参加。

 

とりあえず、浅野先生から、「ブログ早いねー」と褒めて?もらえたので、今回も即日で忘れないうちにブログにまとめます。

 

本日のタイムスケジュール

13時〜13時半 講義、課題説明

13時半〜15時 アイディエーション

15時〜16時半 バリューシナリオの作成

16時半〜18時 アクティビティシナリオの作成

 

今更ですが、今回のセミナーは、一年を通してUXを学ぼうという初級者向けセミナー。

4月〜9月の5回では、インタビューや、その分析方法を学び、10月〜2月は、具体的なサービスへの落とし込みを行う。

で、ただ、落とし込みを行うのではなく、「しまなみ海道」でのサービスを考えていこうというのが、今回のセミナー。

 

◆講義

浅野先生から改めて、「モノ」を作ってはダメ。「コト・体験」を作らないといけないとのお話。

その中で、「自社の強みは何?」という問いに、他社よりも、例えば燃費がいいのですという風に誤認してしまっていると、世間が電気自動車になった時に、全く勝負できなくなる。という話。

先生は電気自動車は、日本では、「国土が狭く、すでにガソリン車のためのガソリンスタンドが全国に配置されている」状況のため、電気自動車は流行らないが、世界中ではすでに電気自動車にどんどん変わっていっているとのお話があった。

以前、展示会で似たような話を聞いたことがある。インダストリー4.0の話で、クラウド化や、人工知能による工場の品質向上・工数削減の話だったのだが、その中で講師の方が「日本では、従業員が優秀で真面目だから、クラウド人工知能の導入の効果を感じにくく、導入が進んでいないが、中国では、この導入で一気に日本に追いつくような品質の製品が作れるようになる」とのことであった。

ここで2つのことと思った。

①日本というおそらくガラパゴスな環境下においては、世界に向けたサービスを見つけにくいのではないか?

②世界中で高機能・高品質のモノが作られるようになると、「日本製だから安心」という言葉は、意味がなくなり、今の多くの日本メーカーが自負しているであろう「高品質・高機能なものが作れるのです」という強みは、全く強みでなくなるであろう。

 

先生は、これを技術のコモディティ化とおっしゃっていた。

まさにその通りで、私が働いている会社でも、どういう「体験」をお客様に提供できることが強みなのか、もう一度考えてみようと思う。

 

◆アイディエーション

「デザイナーはたくさんアイディアを考え、ペルソナ/シナリオにマッチしたものを選ぶ」

 

何年か前に、一度奥山清行様の講演で同じことを伺ったことを思い出した。

記憶の中の話なので、一部違いはあると思うが、以下の様な事をおっしゃっていた。

「私の様なデザイナーは、優れた一つを作り出すのではなく、チームで、本当にたくさんのデザインを作り出し、その中から選び出す。一つしかデザインしない様なデザイナーは、デザイナーではなく芸術家だ。デザイナーは芸術家ではない。」

news.mynavi.jp

 

あとは、「アイディアのつくり方:ジェームス・W・ヤング」からの引用もあった。この本は以前読んだことがあって(非常に薄いので読みやすい)、特に「アイディアとは既存の様その新しい組み合わせ以外の何物でもない」というのは、私自身気負うものが減った気がしていた。

 

という「①数を出す」「既存の組み合わせで考える」をモットーに、しまなみ街道での新しいサービスを考えることとなった。

 

ここで問題。しまなみ街道についてフォーカスしていた「ビジネスモデルキャンパス」のセミナーを欠席していたため、何があって、何ができるのかわからない。

とりあえず、前半は、チームの皆さんの議論を付箋に書き出しひたすら壁に貼っていきました。

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でいざアイディア出し。時間も短い中だったのですが、早速モットーは忘れていた。このあたりは、まだ意識しないとできていない、慣れていないだけだと思う。アイディア出しは、UXDに関係なく日々行うことなので、どんどん実践あるのみ!!

 

で、5人チームが一人3案づつ出し、「〜の価値」でグルーピング。

価値でグルーピングしないといけないのが、どうしても内容でグルーピングしてしまう。

居酒屋のメニューを「肉料理系」「魚料理系」「ご飯系」で記載するのではなく、「すぐに出てきて食べれる価値」「がっつりと食べて満足出来る価値」「食後の締めで今日はここまでと思える価値」みたいな価値で分類する。難しい。

どうしても、同じ系統で分類してしまう。でも今日はチームメンバーが相互にチェックし合えていた。こう言ったところがワークショップでチームビルディングがうまく行った時の効果なのかな。

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ただ、以下の反省。

①ペルソナとビジネスに目が向いていない

ペルソナについて考えながらアイディアを出す→ビジネスとして儲からない→しまなみ街道について考えながらアイディアを出す→ペルソナにマッチしていない→ペルソナ・・・(以下略)

のループに陥りは、ダメダメと思う繰り返しだった。もっとペルソナとビジネスを空で覚えるくらいになって考えないとダメなんだと再認識。

 

②リフレーミングできていない

これは、リフレーミングが、自分がまだ全く習得(技術じゃないので習得という表現は間違っているかも)できていないから。こういうのがリフレーミングというのは知っているが、じゃあ「何か例を出してみて?」と言われても、全く思いつかない。これは日々考えていくしかないかな。

 

◆バリューシナリオの作成

バリューシナリオは、ペルソナがチームメンバーで十分共有できていたからか

・ユーザ情報

・ユーザーの本質的要求事項

・ビジネス情報

まではすぐにかけた。

ただ、

・ビジネスの提供価値

が書けない。チームメンバーであーだこーだと言い合い書き合い、一応時間ギリギリにまとまった。(ラスト5分)

おかげでシナリオは、ほぼ1分で即席で作ったため、グダグダでした。(この部分は後ほど)

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ここでも浅野先生から、目から鱗の説明が一つ。

「ユーザの本質的要求価値は、アプリ上での画面のタブとかの入り口になる」

確かに!!!

これは意識しておくと、今までとは違うアプリを作れるようになるのではないかと思う。これ本当に大事だと思った。これも先生のお話ですが、

「昔のWEB画面は情報をツリー構造で表示していた。しかし今はスマホになり、ヒトの使いたい手順で情報を表示しないといけない」

まさにこれ。まだ業務で情報デザインをするとき、ツリーデザインをしてしまっている。しかもそれがさも美しくあるべき姿かのように。

ここも意識を変えないと。

 

◆アクティビティシナリオの作成

バリューシナリオで作ったシナリオの一つ一つをアクティビティシナリオとして展開する。

アクティビティシナリオを作るコツは

「おばあちゃんにも伝わる言葉で作る」(おじいちゃんでも可)

ヒトの欲求・要求は時代が変わっても、技術が変わっても、変わることはない。

 

以前UX KYOTOでUX中級ワークショップに参加したときにも伺った話。当時は、よくわからないまま、「スマホ」とかきたいところを「仕組み」というワードの置き換えていただけですが今回は、納得して作業することができました。

 

ただ・・・

シナリオがイケていない。

言い訳すると1分でなんとなく分割したからなのですが・・・

で、何がいけていないかって、まずしまなみ街道の旅を網羅できていないとか、UXとはあまり関係ないところだったのですが・・・

 

とは言いつつ、チームメンバーの優秀さに救われて、何とかアクティビティシナリオの作成も完了。

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先生とシナリオの分割方法についてディスカッション。

その中で、先生から、繰り返しの旅をシナリオにしても良いかもねとのコメント。

例えば、

①お父さんが一人(もしくは友人と)しまなみ街道にサイクリングにきて、今回のサービスを知る

②お父さんが息子と二人で1泊2日のしまなみ海道への今回のサービスを利用して旅に来る

③お父さんが、家族全員を連れて、1週間のしまなみ街道への今回のサービスを利用して旅に来る

というような形でシナリオわけするという方法。

シナリオって、どうしても時系列に一つ旅を分割しないといけないとおもいがちですが、こういった方法でのシナリオわけだと「予期的UX」「一時的UX」「エピソード的UX」「累積的UX」という一連のUXも考えやすいのではないかと思いました。

 

◆今回のまとめ

今後の業務で以下を意識する!!

①日本の環境にFitするのではなく、世界に目を向ける!!

②アイディアは、既存の組み合わせでいいのだから、まずたくさん考え出して、書き出して、その中からペルソナ/シナリオに合うものを選択する

③普段からリフレーミングを意識する

④ユーザの本質的欲求をもとに画面を考えてみる

⑤シナリオの分割方法は、一つの旅の分割ではなく、そのユーザの前後をしっかりと含める形にする

 

今日の講義は、何か今までの先生のお話とか、他で聞いたことのある話がいろいろと繋がって、すごく充実した時間でした。

 

※ブログを書き出したのは当日だったのですが、思いの外作成に時間がかかり、10月10日になってしまいましたが、そのままです。

アカチャン本舗のユーザ体験

この前、アカチャン本舗に行ってきた。

 

で、すげーなと思った。

 

何がすごいって、一度アカチャン本舗に来たら、そりゃ別の店にはいかないよねって。

まず基本として、妊娠〜小学校入学前?ぐらいまでの子供用品はほぼ全て揃うっていう大前提のもと。

 

マタニティグッズを手に取ったお客さんは、レジに行くまでに、

①オムツ売り場

②0歳児→2歳児の順に並んでいる離乳食

③0歳児→2歳児の順に並んでいる子供服

④子供用食事椅子や、ベット

⑤お宮参りグッズ

チャイルドシート、ベビーカー

の売り場を通らないといけない。

さらにそれだけではなく、そこで買い物しているそれぞれの世代の親子を見ることになる。

 

別にこれ悪い意味でなくて、

「あっ私も出産したら、こんな買い物できるんだ」

「あっこれぐらいの子供ってこんなんなんだ」

とかって、何ヶ月、何年後の自分を想像することができる。

 

それにいざその時になると、「アカチャン本舗に行けばなんとかなる」とも思える。

 

これって結構UXなんじゃないの?って思いました。

 

ちょっとアカチャン本舗で写真を撮る勇気がなかったので、写真はありませんが。

 

以上。

UX KANSAI#5 ペルソナ/シナリオ法

本日は、 UX KANSAI#5 ペルソナ/シナリオ法に参加。

 

スケジュールは以下

13時〜 講義

14時〜 ユーザーインタビュー

15時〜 上位下位分析

16時〜 ペルソナ作成

17時〜 発表

18時  終了

 

講義で気になったこと

ビジネスが大事だよ。

実は#4のセミナーは、子供が肺炎で入院したため、参加できなかった。おそらく#4ではビジネスモデルキャンパスのワークショップでビジネスの一面を強調して学んだのだと思う。

ちなみに#4の振り返りは以下参照。

 

そして今日のセミナー。これまでの#1〜#3に比べて、すごくビジネス(お金)になるの?という問いを先生が投げかけていたと感じた。

ブランド→ユーザ→社会動向→サービス

の流れはHCDプロセスと同じぐらい大事なのでは?と思う。

 

 

ゴム製ユーザ

初めて聞いた言葉。で、ものすごくこれまで自分が思っていたことだったので、すごく共感してしまった。

 

ユーザは誰? → ユーザ像とは、プロフィールではなく、固有の利用状況のこと

これは完全に勘違いして認識していたなと思った。ユーザ=ペルソナ、サービスの利用シーン=シナリオを勘違いしていた。

ユーザは、ペルソナ(プロフィール)とシナリオ(利用状況)の二つなんだと。

これを勘違いしていたせいで、別のところでカスタマージャーニーマップを作っても、ペルソナを作っても、シナリオを作ってもしっくりきていなかったのではないかと思う。

 

インタビューの対象者は、ビジネスモデルキャンパスで特定される顧客から選ぶ

当たり前ですよね。でもこの当たり前が結構できていないと痛感しました。

 

 

ユーザインタビュー

我がBチームは4名だったので、「インタビューイー」「インタビューワー」「記録係」「タイムキーパー兼記録係」で、順繰りに行いました。

自分がインタビューワーの時には、

「時間内に、全部聞かないと」

「黙ってしまうのがよくない」

といった焦りから、「なぜなぜ」を作り出すことができない。

逆に記録係の時には、結構あっそこもっと掘り下げないと!!と気づくこともあった。

これは新鮮で、次回自分がインタビューイーではなく記録係をやってみたいと感じた。

 

上位下位分析

これが、もう本日一番の学びでした。

まず、分析が難しい。たくさんのインタビューから得られた「ユーザの事象」(Haveニーズ)から「ユーザの行為目標」(Doニーズ)さらに上位ニーズの「ユーザの本質的要求価値」(Beニーズ)に上げていく。

どうしたいのか、どうなりたいのか?をグルーピングしては、繋げて解体し・・・の繰り返し。

でできたモデルが以下。

今回は、おっさん4人のチームだったので、結局モテたいって願望があって、それが、旅では、以下のような上位ニーズがあるでしょうとの結論だった。

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浅野先生からのコメントで、以下の部分の

「海外で二人きりでレンタカーで旅する」

「日本人がいないところに旅する」

っていうのは「雑味があって、いい事象だけど、分析に出てきてないね。分析の過程で雑味がどんどん取れていってしまっていて勿体無い」とコメントいただきました。

これがすごい自分にビビッときました。

今回40の事象を付箋に書き起こしたのですが、こういう雑味成分を見逃していたから、普段作るカスタマージャーニーマップでも何かありきたりのものしかできていないのかと。

今後はこのような雑味を見抜く力と、それをリフレーミングする力を蓄えていきたい。

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カスタマージャーニーマップや、KA法を学んできましたが、インタビューがうまくできたかどうかを一番反省できると思いました。(別に反省できることが主目的ではないのですが)

 

ペルソナ作成

ペルソナの作成は、結構すんなりとできた。今回は、チーム4人の抽象化というより、1人に特化し、そこに他の人のインタビュー結果も交えていくという形だったので、15分ぐらいでさっと作れました。

多分4人を抽象化するのであれば、まず4人のペルソナを書いて、類似点とかをまとめていく方法が必要なのかなと。そうでないと、いきなり頭で統合すると、一気に抽象化された、悪い意味でどこにでもいる人になってしまうのではないかと思います。

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発表

今回も私が発表。先生からはエクストリームユーザだね。とのコメントをいただきました。

これをサービスを考える上で、どう繋げるのか。残念ならが通年のセミナーの後期は受講できないのですが、運良く次回10月9日UX KANSAI #6構造化シナリオには参加できるので、その時に、自分たちの今日のペルソナ・上位下位分析が使えるのかor使えないのかを反省したいと思います。